マダニの中には致死率の高い
猛毒殺人ウイルス「SFTS」を
保有している可能性があります。
もし噛まれて感染してしまうと
命の危険がある恐ろしいウイルスです。
このSFTSとは、どんなものなのでしょう・・・
これからの季節は行楽地などに行く機会も多いと思いますが、
そこが自然な環境であるならマダニに注意する必要があります。
マダニの中には非常に危険な猛毒殺人ウイルスを保有している
個体も存在していますので、もし噛まれると大変な事になります。
では、マダニが保有する猛毒殺人ウイルスと呼ばれている
『SFTS』とは、どのようなウイルスなのか?
今回は、この恐ろしいSFTSの、
- SFTSとは?
- SFTSの予防は?
- SFTSの症状は?
- SFTSの治療は?
について調べてみましたので参考にして下さい。
まずは、SFTSとはどのようなものかについて詳しくみてゆきます。
SFTSとは?
SFTSとは重症熱性血小板減少症候群の略名です。
この重症熱性血小板減少症候群ウイルスは名称が長いので、
Severe fever with thrombocytopenia syndrome virusの
頭文字をとってSFTSウイルス(SFTSV)と略されます。
2009年に中国で原因不明の感染症として初めて発見されました。
そして2011年になってようやく病原体として特定することができ、
この感染症をSFTSウイルスと名づけることになったのです。
SFTSは感染症法上の四類感染症に分類される感染症で、
四類感染症には以下のような感染症があります。
- 狂犬病
- 鳥インフルエンザ
- マラリア
- デング熱
- 日本脳炎
これらを見てもSFTSがいかに危険な感染症か分かると思います。
SFTSは感染経路としてマダニを媒介して人に感染します。
感染した患者の血液や体液を通して人から人への感染も
確認されていますが、飛沫感染・空気感染は無いようです。
この危険なSFTSの予防法はあるのでしょうか?
SFTSの予防法とは?
マダニに噛まれないようにする以外の予防法はありません!
残念ならが有効な予防接種など無いのが現状なので、
とにかくマダニに噛まれないようにする事が大切です。
2014年5月までに確認されている患者数は63名ですが、
ほとんどが春から秋のマダニが活動的な時期に感染しています。
マダニが生息する環境に足を踏み入れるような事があるなら、
充分に注意してマダニに噛まれないようにする必要があります。
もし噛まれた場合は、どのような症状が現れるのか?
SFTSの症状とは?
SFTSはマダニに噛まれてから発症まで潜伏期間があります。
潜伏期間はおよそ6日~2週間程度の期間となっています。
ですから、山や森などに遊びに行って帰ってきたときに、
体調に問題がなかったとしても油断は禁物なのです。
症状はマダニに噛まれてから数日たって現れるのです。
SFTSの症状には以下のものがあります。
- 原因不明の発熱
- 食欲低下
- 嘔気
- 下痢
- 腹痛
などの症状が中心となって現れます。
他にも以下のような症状に襲われることもあるようです。
- 頭痛
- 筋肉痛
- 意識障害
- けいれん
- 昏睡
- リンパ節腫脹
- 呼吸不全症状
- 歯肉出血
- 紫斑
- 下血
このSFTSウイルスの致死率は10~30%とも言われています。
日本では2014年5月までに63名の感染者が確認されていますが、
なんとそのうちの26名もの方が亡くなっているのです。
この数値をみる限りでは非常に高い致死率といえるでしょう。
では、SFTSはどのように治療するのか?
SFTSの治療方法とは?
現在のところSFTSに有効な治療法はありません!
この感染症が猛毒殺人ウイルスと呼ばれるのは、
有効な治療法法な無いことが起因しています。
現在は対症療法が主体となって行なわれているだけです。
中国では対象療法にリバビリンが使用されていますが、
その効果のについては確認されていないようです。
有効な治療法がない以上は、感染しないようにするしかありません。
とにかくマダニに噛まれないよう注意しましょう。
以下の記事でも詳しく紹介していますのでご覧下さい。
「殺人ダニに要注意!もしも噛まれたらどうすればいいのか?」
最後まで読んで頂いてありがとうございました。